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桜井 直人; 小堀 勝; 田口 理一郎
Proceedings of Internatilnal Conference on Probabilistic Safety Assessment methodology and applications (PSA'95), 1, 222 Pages, 1995/00
「ふげん」は、運転開始以来16年間順調に運転してきた。「ふげん」のアクシデントマネジメントの一つとして、設計基準事象を越える事象が発生した場合でも、事象の進展防止及び事象緩和を目的とした徴候ベースの事故時操作手順書(EOP)の開発を行っている。本手順書の作成にあたり、操作の妥当性を確認するためにプラント応答解析を実施した。ATR型炉である「ふげん」では、燃料集合体は圧力管の中に装荷され、その外側に減速材である摂氏約70度の重水を隔てるカランドリア管が存在し、燃料が高温になった場合には、重水への伝熱による冷却が期待される。従って、今回のプラント応答解析は、重水系による冷却効果を取り入れて実施した。プラント応答解析を行う前に、解析条件コード、解析条件、及び解析用ベースデータの整備を実施した。(1)解析条件等の整備プラント応答解析をするために、解析条件、解析コード、及び解析用ベースデータを整備
素都 益武; 井口 幸弘; 磯村 和利
PSA '95, 12, 1049 Pages,
「ふげん」は、運開以来16年間順調に運転してきた。「ふげん」の保守については、過去の経験や保守管理システム(MMS)に蓄積してきたデータを活用している。MMSは、故障データ、保守作業、予備品管理等のデータを蓄積している。この目的は、保守管理業務の省力化と信頼性向上及びATR開発に有効なデータを蓄積、提供することにある。MMSは作業・故障管理、設備台帳管理などいくつかのサブシステムからなる。作業・故障管理システムは、日々の保守活動のデータを収集している。運転員によって故障データが入力され、計算機に登録される。また、保守員が保守作業を行った際にも計算機にデータが入力される。特に故障データは、機器番号、発生時間、修理時間、プラント状態、故障モード及び原因、補修方法などのデータを登録している。この故障データは、統計システムによって分析され、日々の保守に反映されている。
中井 良大
PSA'95, ,
高速炉プラントの地震PSA評価において耐震性と関連したシステム重要度を評価し、地震時の系統別安全裕度の特性を明らかにした。系統・機器及び構造物の損傷度パラメータ(地震発生時の損傷確率を決定するパラメータ)に関して重要度指標を定義し、それらの系統的な重要度を定量評価した。その結果、地震時の高速炉の安全確保の特性として自然循環による崩壊熱除去能力を有するプラントの優位性が示されるとともに耐震性が高いランクとして分類されるべき系統・機器として原子炉冷却材バウンダリ、原子炉停止系制御棒、崩壊熱除去系冷却材流路等が示された。また、地震リスクに対する裕度配分が適切に行われており、特定の系統・機器が支配的因子に成っていないことが確認された。
日置 一雅
PSA'95, ,
確率論的安全評価において、事故シーケンスの発生頻度を求めるために最も広く用いられている手法として、イベントツリー/フォールトツリー手法がある。しかし、この手法では運転現場において実際に運転員が対時している事象移行を動的に取り扱うことができない。そこで、信頼度解析手法の高度化の一貫として事象移行を動的に解析する手法を開発した。本手法の特徴はプラントパラメータに依存する運転員過誤率を定量化できること、修復操作の対象として起因事象で機能喪失した系統も考慮できることなどである。